BLOG

自分らしい働き方ってなんだろう?不安が強くても大丈夫な考え方と小さな工夫

働きたい気持ちはあるのに、不安が強くて一歩が踏み出せないことはありませんか。「自分らしい働き方って、いったい何だろう」「そもそも自分らしさって何?」と考えるほど、答えが見えなくなってしまう方も少なくありません。

この記事では、発達障害や精神障害、うつ、不安などを抱えながら働くことを考えている方、そしてご家族や支援者の方に向けて、自分らしい働き方を見つけるための考え方と、日常でできる小さな工夫をお伝えします。読み終えたときに、少しだけ肩の力が抜けていたらうれしいです。

「自分らしさがわからない」と感じるのはなぜ?

「自分らしい働き方を見つけましょう」という言葉は、前向きに聞こえる一方で、かえってプレッシャーになることもあります。では、なぜ自分らしさがわからなくなってしまうのでしょうか。よくある理由を3つ見てみましょう。

周りと比べる時間が長くなっている

SNSや身近な人の話から、同年代の働きぶりが目に入りやすい時代です。そのため、気づかないうちに「人と同じようにできるか」が基準になり、自分の気持ちが後回しになりがちです。

「こうあるべき」が心を縛っている

「フルタイムで働くべき」「弱音を吐いてはいけない」といった考えは、まじめな方ほど強く持っています。しかし、その「べき」が多いほど、本当の自分らしさは見えにくくなります。

疲れや不安で、自分の気持ちが見えにくくなっている

心や体が疲れていると、「何が好きか」「何がつらいか」を感じ取る力そのものが弱まることがあります。つまり、自分らしさがわからないのは、今は心のエネルギーが少なくなっているサインかもしれません。

自分らしさがわからないのは、努力不足ではありません

ここで、まずお伝えしたいことがあります。自分らしい働き方がわからないのは、あなたの努力が足りないからではありません。

発達障害や精神障害のある方は、これまでの学校や職場で「周りに合わせること」を求められてきた経験が多い傾向があります。たとえば、苦手な音や人の多さを我慢したり、疲れを隠して頑張り続けたりしてきた方もいるでしょう。自分の感覚よりも周囲の期待を優先してきたのは、むしろ環境に合わせようとしてきた努力の証でもあります。

だからこそ、「自分らしさがわからない自分はダメだ」と責める必要はありません。今は、これまで頑張ってきた分、少し立ち止まって自分を見つめ直す時期なのかもしれません。

自分らしい働き方を考えるための3つの視点

自分らしい働き方は、ある日突然ひらめくものではありません。考え方を少しだけ変えてみると、見え方がやわらかくなることがあります。

1. 「できること」より「心地よいこと」に目を向ける

仕事を考えるとき、多くの方が「何ができるか」から考えます。もちろんそれも大切ですが、同じくらい「どんなときに安心できるか」「どんな環境なら落ち着けるか」も大切です。静かな場所が合う人、手順が決まっている作業が合う人など、心地よさの中に自分らしさのヒントが隠れています。

2. 自分らしさは「見つける」より「育てる」もの

自分らしさは、どこかに完成した形で落ちているわけではありません。小さな経験を重ねる中で「これは合う」「これは少ししんどい」と気づき、少しずつ形になっていくものです。そう考えると、今すぐ答えが出なくても大丈夫だと思えてきませんか。

3. 「できない日がある自分」も自分らしさの一部

調子のよい日もあれば、思うように動けない日もあります。一方で、それは決して特別なことではなく、誰にでもある波です。できない日も含めて自分だと受け止められると、無理のない自分らしい働き方を考えやすくなります。

日常でできる小さな工夫

考え方を整えたら、次は日常の中でできる小さな工夫を試してみましょう。どれも「全部やる」必要はありません。気になるものを一つだけ選んでみてください。

  • 気持ちを一言メモする:寝る前に「今日は○○が楽だった」「○○で疲れた」と一言だけ書き残します。続けるうちに、自分の傾向が見えてきます。
  • 「ほっとした瞬間」を集める:好きな飲み物を飲んだとき、散歩をしたときなど、安心できた場面は自分らしさを知る大切な手がかりです。
  • 生活リズムを一つだけ整える:起きる時間をそろえる、朝に日の光を浴びるなど、一つのことから始めると負担が少なく続けやすくなります。
  • 休むことを予定に入れる:頑張りすぎてしまう方は、あらかじめ「休む時間」をスケジュールに入れておくと、エネルギーを保ちやすくなります。
  • 一人で考え込まない:家族や信頼できる人、支援者に話すだけで、考えが整理されることがあります。

なお、心の不調や相談先について知りたい方は、厚生労働省の働く人のメンタルヘルス・ポータルサイト「こころの耳」も参考になります。また、発達障害の特性や支援については発達障害情報・支援センターでもわかりやすく紹介されています。

就労移行支援でできるサポート

「自分らしい働き方を一人で見つけるのは難しい」と感じたときは、就労移行支援という選択肢もあります。就労移行支援は、障害や病気のある方が一般企業への就職を目指して、一定期間通いながら準備を進められる福祉サービスです。制度の詳しい内容は厚生労働省の就労支援に関するページで確認できます。

ディーキャリアでは、たとえば次のようなサポートを行っています。

  • 自分の得意・苦手や、疲れやすい場面を一緒に整理する
  • 生活リズムや体調の波と向き合いながら、通所のペースを調整する
  • コミュニケーションやストレスへの対処の工夫を、プログラムを通して練習する
  • 自分に合う働き方や職場環境について、スタッフと一緒に考える
  • 就職活動から就職後まで、継続して相談できる

大切なのは、「すぐに就職すること」だけをゴールにしないことです。自分らしい働き方を見つけ、長く安心して働き続けるための土台づくりを、スタッフと一緒に進めていけます。

介護福祉士監修の視点:支援の現場から

支援の現場では、「自分らしさがわからない」と話される方に多く出会います。その多くは、とても真面目で、周りに迷惑をかけないよう頑張ってきた方です。

大切なのは、自分らしさを「立派な答え」として探さないことです。たとえば「午前中のほうが集中しやすい」「話しかけるより、メールのほうが伝えやすい」といった小さな気づきも、十分に自分らしさです。こうした気づきを一つずつ言葉にしていくことで、職場に伝えたい配慮や、自分に合う仕事の条件が自然と見えてきます。

また、うまくいかない日があっても、それは失敗ではありません。むしろ「どんなときに調子を崩しやすいか」を知る大切な材料になります。支援者は、その一つひとつを一緒に振り返りながら、ご本人のペースに合わせて伴走していく存在です。

まとめ:自分らしい働き方は、少しずつ形になっていくもの

「自分らしさってなんだろう」と悩むのは、それだけ自分の人生や働き方を大切に考えている証拠です。答えがすぐに見つからなくても、焦る必要はありません。

心地よいと感じることに目を向けたり、小さな気づきをメモしたり、ときには誰かに話してみたり。そうした小さな積み重ねの中で、自分らしい働き方は少しずつ形になっていきます。今日できることを、一つだけ選んでみてください。

まずは見学・相談から始めてみませんか

働くことに不安がある方は、一人で抱え込まずに、まずは見学や相談から始めてみませんか。ディーキャリアワーク多摩センターオフィスでは、ご本人はもちろん、ご家族や支援者の方からのご相談も受け付けています。「まだ利用するか決めていない」「話を聞いてみたいだけ」という段階でも大丈夫です。

自分らしい働き方について、一緒にゆっくり考えていきましょう。

▶ ディーキャリアワーク多摩センターオフィスへの見学・相談はこちら

※本記事は介護福祉士の監修のもと、一般的な情報提供を目的として作成しています。必要に応じて医療機関や専門機関へご相談ください。

関連記事はこちら

自分らしさって何だろう?

目標設定で「働く」をもっと近くに!

ディーキャリアワーク多摩センターのブログ一覧
  1. ひきこもりからの社会復帰が不安なあなたへ 人と関わり始める前に整えたい心の準備

  2. 季節の変わり目の体調不良で出勤が不安なあなたへ 無理なく整える考え方と小さな工夫

オフィス情報

ワーク多摩センターオフィス

小田急線「 小田急多摩センター駅」より徒歩2分
042-400-1356