【精神・発達障害の方向け】札幌で一般就労・障害者雇用を目指す【就労移行支援】
こんにちは!
札幌といえば時計台だけど身近に住んでると全然行かないよね☆ディーキャリア札幌オフィスの中の人です!
ここ数年行った記憶がないです・・・でも、ずーっと変わらずこの街にあって今でも観光スポットとして知られていることって素敵なことですよね(そういえば雪まつりも行ってないなぁ)。
時計台はずっと変わらずあり続けていますが、国が行っている障害のある方向けの制度は変わり続けています。
例えば企業が障害のある方を従業員の人数に比例して雇い入れる「法定雇用率」は2021年3月1日から2.3%に引き上げされています(民間企業の場合)。
この記事を読んでいるあなたは
- ●発達障害の診断は受けているけどキャリアアップをして活躍をしていきたい
- ●うつ病と適応障害があり不安定な時もあるけど、家族を養うためにも長く働いていきたい
- ●自分の苦手さ、特性を理解してもらえるところに就職したい
といったことを考えているかもしれません。
発達障害(ADHD・ASD・自閉症スペクトラムやアスペルガーと呼ばれるもの)や双極性障害・うつ病・統合失調症などの精神障害は見た目や通常の会話からは「障害があること」が分かりづらくなります。そのことから「障害の特性上難しいこと」があっても理解されず「これぐらいできますよね?」と仕事をお願いされることがあります。そうするとなかなか長く続ける働き方というのは難しくなってしまうかもしれません。
そこで、今回の記事では発達障害や精神障害の診断がついている方にとって、どのように就職・転職をすれば良いのか。仕事を続けづらい理由と解決策。そして面接の対策はどのようにすれば良いのか。ディーキャリア札幌オフィスで行なっているものと合わせてお伝えしていきます。
今回の記事を読むことで
- ●発達障害や精神障害があっても面接対策を整え理想の働き方を実現していくヒントが見つかった
- ●理想の就職に向けてまず何から改善していけば良いかが分かった
となって頂けると思います。あなたのより良い未来の次の一歩につながれば幸いです!
【精神・発達障害の方向け】札幌で一般就労・障害者雇用を目指す【就労移行支援】
精神・発達障害の雇用の現状
まずは精神障害(うつ病・双極性障害・統合失調症・適応障害・パニック障害・強迫性障害など)の方や発達障害(ADHD・ASD・LD・注意欠陥多動性障害・自閉症スペクトラム障害・アスペルガー障害・学習障害など)の方の仕事の状況をお伝えしていきます。
札幌のハローワークの障害者求人数をオンラインで見てみると次のような結果になります。
フルタイム求人において144件という結果になっています(2022年3月現在)。これはパートタイムを抜いたものです。パートタイムの求人を含めると404件となります。
ディーキャリア札幌オフィスは開所して数年が立ちますが、この求人数の結果は大きく変化はありません。
札幌の障害者数は平成30年時点で127,652人となっています(札幌市統計書(平成30年版)-社会福祉 障がい者数より引用)。これは全ての障害の全ての等級の方を含めた数値ではありますが、それと比較しても札幌の障害者求人数は決して十分にあるとは言えない状況と言えるのではないでしょうか。
また、この結果からさらに障害者求人の仕事内容を見ていくと次のような専門性のあるものが見られます。
- ●マッサージ
- ●病棟での看護
- ●HTMLやCSSを使ったコーディング
- ●スマートフォン向けアプリの設計・開発(Androidまたはiosプログラミング)
- ●AUTO-CADもしくはJW-CADを使用した施工図作成
もちろんこれら以外にも一般的な電話応対やデータ集計などの事務業務、店頭での販売業務、法人や個人への営業職の募集などもあります。こうしてみると障害者雇用の「仕事がない」というよりかは、障害者雇用の「仕事の切り出し」がうまくできていない現状のようにも思えますね。
とはいえ、この限られた「障害者求人の雇用枠」の中で就職をしていくか、あるいは障害者求人ではない「一般求人の採用枠」へ就職を目指していくには、しっかりとした準備を整えていく必要があります。
精神・発達障害の方の定着率は?
独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構障害者職業総合センターが2017年に調査した「障害者の就業状況等に関する調査研究」によると、次のような結果が出ています。
このグラフから次の結果が分かります。
- ●発達障害の方(242人の調査結果)の3ヶ月後定着率は85.3%
- ●発達障害の方(242人の調査結果)の1年後定着率は71.5%
- ●精神障害の方(1206人の調査結果)の3ヶ月後定着率は69.9%
- ●精神障害の方(1206人の調査結果)の1年後定着率は49.3%
この結果を見てあなたはどう思いますか?
筆者としては特に発達障害の方はそもそもの障害者雇用枠での就労が8割なのに対し、それでも1年後の定着率が71.5%というのは結構低い数値であるように感じます。そして、この背景としてよくある理由としては「仕事内容が希望がマッチングしなかった」「合理的配慮が受けられなかった」「順調に働いていたが体調を崩してしまった」などが一般的によく言われています。
逆に言えば「希望の働き方を明確にする」「合理的配慮を明確に伝える」「日々の体調管理を自身でも行う」ことが大切であると考えられます。
精神障害や発達障害は「見た目には何が特性なのか、何が苦手なのかが分かりづらい」障害です。だからこそ合理的配慮については特に自身から伝えられる必要があります。
札幌で一般就労・障害者雇用の求人に応募するなら、しっかりした面接対策が必要
札幌市内の就労移行支援事業所では、その事業所ごとに様々な支援を行っています。どこの事業所でも就職に向けた支援(面接練習や書類添削)は行っていますが、それに加えて就労能力を向上させるために職業訓練というのを行っています。
よく聞く職業訓練の支援内容は次のようなものが多い印象があります。
- ●軽作業
- ●PC操作と資格取得
- ●ビジネスマナー研修
しかし、就労移行支援事業所には「利用期間が2年」というルールがあります。そして、先述した通り発達障害の方は「見た目から特性が分かりづらい」という点があります。
逆に言えば、「見た目からは分かりづらい特性を、如何に相手に伝えられるようになるか」が大切であると言えます。
ADHDやASDという診断名は色々な人についています。しかし、ひとり一人の困りごとや生きづらさはバラバラであると言われています。その理由としては以下の画像の通り、人によって障害が複雑に絡み合うことがあり、どの特性がどのような状況で現れるかは断定できないからです。
ディーキャリア-ライフスキルコーステキストより引用-
人によってはADHDの特性だけが困りごとかもしれません。また別の人によってはASDと知的障害の2つの困りごとが重なり合うこともありますし、二次障害によるうつ病とADHDなどで重なり合うこともあります。
そのことから、ディーキャリア札幌オフィスでは日々の支援である職業訓練の中で「特性を理解すること」「それを伝えられるようになること」というのができるようになっていくための支援を行っています。
ディーキャリアの精神・発達障害の方へ向けた支援方法・支援内容
精神・発達障害の方へ向けた支援方法として、就労移行支援事業所ディーキャリア札幌オフィスでは主に次のような支援内容を行なっています。
- 自己理解・特性理解・セルフケア
- 目標設定・問題解決力
- 思考・姿勢・考え方
- コミュニケーションスキル
それぞれについて解説していきます。
自己理解・特性理解・セルフケア
うつ病・双極性障害・適応障害・強迫性障害などの精神障害や、ADHD・ASD・アスペルガー症候群・自閉症などの診断名がつく発達障害は見た目ではどのような困りごとがあるか分かりません。また、そもそもどういった特性上の難しさがあるのかもあまり知られていないのが現状です。
そこで、就労移行支援事業所ディーキャリア札幌オフィスでは独自のテキストを使い発達障害についての特性理解を深めていきます。
特性が分かったらそれで終わりではなく、自身でできる対処方法を見つけていきます。そして、その対処方法をやっていても解消できないほどの困りごとがある場合、どのような合理的配慮があれば問題なく働いていくことができるかも検討していきます。
特性を理解することに加えて自己理解も進めていきます。今までの経験体験や自分はどうなっていきたいか?何にやりがいを感じるか?といったことを理解していくことで、就職後の目標や働く目的を明確にし、それに近づいていくための「あなたらしいなりたい姿」へと近づいていくための就労を目指していきます。
なりたい姿は障害者雇用で達成できるのか、一般就労で達成できるのかは人それぞれに違います。あなたのなりたい姿と、特性に合った札幌の求人への就労を後押しします。
目標設定・問題解決力
発達障害の方の中でも特にADHDやASDの診断のある方達の中で、先延ばし傾向のある方も中にはいらっしゃいます。そして、先延ばしに対する対処方法の一つとして目標設定があります。ただし、目標は設定すれば全て達成できるというものではありません。そこで大切になるのが「適切な目標設定の仕方を知っていること」です。
札幌の障害者雇用の求人数は先ほど書いた通り限りがあります。また、一般就労を目指すとしても闇雲に応募をしていれば内定が出るというものではありません。内定・就職へ向けどのような準備や何ができるようになっていると良いかなどの目標を設定し、上手く進まない問題に対してはその問題の解決方法を検討・実行をして改善を繰り返していくことが就職へ近づいていく方法です。
「目標設定の仕方を習った」という方は多くはありません。しかし、仕事内容によっては自身で目標を立て、達成していくことが必要な職種というのもあります。就活中はもちろん就職後にも使えるスキルを身につけましょう。
思考・姿勢・考え方
発達障害の方の中には「思い込みが激しい」という方や「感情のコントロールができない」という方がいらっしゃいます。また、精神障害の中でもうつ病の方ですと真面目な性格の方や完璧主義な傾向がある方が多いと言われています。これらの善し悪しがあるわけではなく、大切なのはそうしたことがある中でもストレスや不安を軽減し、気持ちを切り替えて働いていくことです。
気持ちを切り替えるための方法は様々あります。例えば先述した目標設定や問題解決によって解消をすることもできます。それ以外にもストレスや不安に関して友人や家族に話すという気晴らしにより発散をするということもできます。それに加えてディーキャリアで行っているのは「自分がどのように物事を捉えているか」「物事に対して他にどのような捉え方があるか」と自分自身の思考に対しての捉え直しを行うという方法です。
他にも衝動的に怒ってしまうという方にはアンガーマネジメントなどの支援方法も有効と考えられるため、普段の訓練でお伝えしています。
コミュニケーションスキル
発達障害の方の中でも特にASD(自閉症スペクトラム・アスペルガー症候群・高機能自閉症などの診断)の方々には障害「コミュニケーションを取ることの難しさ」があると言われています。これには特性からくるこだわりの強さやあいまいの苦手さからくるものと考えられます。
コミュニケーションの苦手さというのは発達障害や精神障害の方に限ったものではありません。診断が特にない方たちでも苦手さというのはあります。最近ですとHSP(Highly Sensitive Person ハイリー・センシティブ・パーソン)や繊細さんと呼ばれる感受性が強く敏感な気質な方達がいることは既にメディアなどで広まってきているところです。
では、こういったコミュニケーションの苦手さに対してどのように身につけていけば良いかというと、それはソーシャルスキルトレーニング(SST)を受けることです。
ソーシャルスキルトレーニング(SST)とは「社会生活技能訓練」や「生活技能訓練」などとも呼ばれますが、簡単に言うと「社会の中で生活する上での困ること」に対しての対処能力をグループワークなどで改善していくことです。
一例で言うと、ディーキャリア札幌オフィスでは次のようなシーンを想定したグループワークを行なっています。
- ●自分の仕事を頼みたい / 頼まれた仕事を断りたい
- ●仕事に関しての相談をしたい
- ●飲み会に誘われたが断りたい
- ●残業を頼まれたが断りたい
- ●社内ルールについて意見を言いたい
これらはあくまでも一例で、その時のグループの困りごとに応じてケースを変えて取り組んでいます。
札幌で定期的に開催されているソーシャルスキルトレーニングのセミナーなどはほぼ見当たらず、一部の福祉事業施設で訓練の一部として開催されていることが多いようです。
ディーキャリア札幌オフィスではソーシャルスキルトレーニングを職業訓練の中で行なっていますし、実際に職場を想定した訓練の中で実践できるかどうかの検証も行なっていきます。
ディーキャリアで行う精神・発達障害の方向けの面接対策は?
札幌で一般就労や障害者雇用枠での就労を目指し求人に応募していく場合には、先述の通り「如何に見た目には分かりづらい自分自身の苦手さを伝えられるか」が大切になっていきます。札幌には様々な就労移行支援事業所がありますが、ディーキャリア札幌オフィスではこの「精神障害・発達障害の特性は分かりづらい」という現状を補うために、「自分自身の取扱説明書」とも呼ばれているナビゲーションブックの作成を行なっています。
自己理解と特性理解の訓練の中で自分自身の特性とその対処方法、そして依頼したい配慮内容をまとめ面接時に「あなたの苦手さや得意なことを知ってもらうために」書類として提出をします(*必須ではありません)。
これをすることによって応募先の企業に「何が苦手なのか・どのような努力をしているのか・どのようにサポートすればできるのか」が伝わりますし、面接時にもお互いに抜け漏れなく理解を深めることができます。就職後のミスマッチを防ぐだけでなく、お互いに「長く働いていく」ことに繋がっていくと思います。
もちろん、通常の面接対策と同様に「面接時のマナーチェック」「面接の質疑応答練習」「書類添削」についても支援を行なっています。また、「障害があることを公表せずに就職活動をしたい」という場合には、苦手さに対する対処を重点的に訓練した上で就労していくことで、就労後に困りごとが発生したとしてもできるだけ自己対処ができるよう支援をしていきます。
通常の支援内容とは異なりますが「ハローワークの使い方があまり分からない」という場合もあります。そういった時には札幌の各地のハローワークに支援員が同行し、一緒に求人について確認をしていくことも可能です。
よくある質問
Q:自分が発達障害かどうかわからないのですが利用することはできますか?
A:利用できるかどうかは自治体の判断によります。ひとり一人の状況や状態によっても変わりますので、まずはご相談頂けると良いと思います。
Q:じっくり検討してから利用するかどうか考えたいのですが、すぐに決めなければいけませんか?
A:自分の状況をしっかりと考えてから選択をするのはとても良いことです。是非、検討することをオススメします。ディーキャリア札幌オフィスは利用定員が20名となっていますので、定員に達している時は利用開始をお待ち頂く場合もあります。予めご了承お願いいたします。
Q:札幌で発達障害の診断をしてくれる病院やクリニックを教えて欲しいです。
A:発達障害の診断が付くかどうかは受診先の病院やクリニックによります。場合にもよりますがご本人様の状況により受診先と連携して情報を提供することができることもあります。
Q:札幌で発達障害に関して相談できるところはありますか
A:障害に関して困ることや悩むこともありますよね。発達障害の特性や対処方法などに関してはディーキャリア札幌オフィスの中の訓練や面談を通じて解消できることがあるかと思います。また、通院先や福祉サービス・暮らしや生活に関する相談でしたら同法人の中で専門的に相談に乗れる相談支援事業も行なっております。安心してまずは相談して頂ければと思います。
いかがでしたでしょうか?
札幌には様々な就労移行支援事業所がありますが、ディーキャリア札幌オフィスでは特に精神・発達障害の方達の悩み事を解消することに役立つ支援内容で日々サポートをしています。
見学・体験を希望の場合は下記のボタンからご連絡ください。
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