発達障害で障害者手帳を取得する?しない?みんなどうしてる?
大人になってから発達障害と診断された方の相談や、質問の多くに
「障害者手帳を取得するかどうか」があります。
就労移行支援事業所 ディーキャリア大阪なんばオフィスに通われる方の中でも、何人もその相談を受けてきました。
はじめに申し上げておきますと、障害者手帳の取得は「どちらが良い」ということはありません。
ケースバイケース。
その人の人生が豊かになる選択であればどちらでも良いと考えています。
しかし、どちらでも良いと言っても悩まれてしまうことと思います。
この記事で、実際のケース、取得理由などを紹介することで、取得を決める際の参考にしてもらえればと思います。
ケースその①
\Aさんの場合/
Aさんは障害者手帳をとることを親によく思われないのではないか、手帳をとることで自分自身もまた「自分が障害者だと認める」ことに抵抗がある。とお話してくださいました。
しかしディーキャリアで就労支援のプログラムを受け、日々過ごす中「どんな自分でも受け入れる」ことができ、障害者手帳を持っているかどうかでその人の価値が決まるのではなく、手帳も制度も自分の特性もうまく活用しながら生きることが大切だと思うようになったそうです。
また、母親とも話し合うことができ、「あなたが生きやすくなる選択なら応援する」と言ってもらえたこともあり、自分一人で悪い方に考えていたことがわかったと話しておられました。
その後、Aさんから就職を障害者雇用枠も選択肢に入れようと思うと相談がありました。
しかし、障害者雇用枠での就職には障害者手帳が必須になります。手帳を申請してからすぐに取得できるわけではないので急いで申請の手続きを始めることになりました。
今は障害者雇用枠で就職し、何年も働き続けておられます。
《POINT》
・障害者雇用枠での就職には、必ず障害者手帳が必要になります。
・障害者手帳を申請してから2~3ヶ月かかることもあるので、就職時期までに申請をしておくのが吉◎
※取得ができていなくても、申請中でも採用を進めてもらえるケースはあります。
ケースその②
\Bさんの場合/
Bさんはディーキャリアに通い始めの少し前に発達障害と診断され、発達障害とは何か?使える福祉制度も何もかもわからないという状態でした。
しばらくしてから、自分の障害を開示して働きたいが、給与面や、生活をする金銭面が不安だという相談を受け、「障害年金」の取得について考え始めました。
しかし、障害年金は申請して必ず受けられるとは限りません。
そこでまず、障害者手帳を取得し、公共料金や携帯電話の料金割引、所得税や住民性の控除や、バス・鉄道の運賃割引などを利用できるようにすることから始め、同時に障害年金の申請を始めることとなりました。
《POINT》
・障害者手帳の種類、等級(障害の重さ)や、市区町村によって一部受けられるサービスが違う場合があります。
※お住いの交付窓口でご相談ください。
ケースその③
\Cさんの場合/
Cさんは高校時代時に不登校になり、ひきこもり支援の一環として就労移行に通い始められました。
その時はじめて軽度の知的の遅れを伴う発達障害と診断されとても戸惑いがあったと同時に、今までの苦しみの理由がわかったことにホッとした気持ちもあったそうです。
Cさんは障害を受容し前を向くため、また手帳があることで安心できる「お守り」として、「療育手帳」と「精神障害者保健福祉手帳」の両方を取得することに決めました。
診断を受け、手帳を取得したことをきっかけに、自分を受け入れ、スタッフからみても今まで見たことがないくらい活動的になられた姿に驚きました。
《POINT》
・手帳を取得することはマイナスなことではありません。自分次第で前向きになる材料となります!
障害者手帳の種類と等級
《障害者手帳の種類》
・身体障害者手帳
・療育手帳
・精神障害者保健福祉手帳
その中で、発達障害のある方は「精神障害者保健福祉手帳」の取得になります。
ただし知的の遅れありと診断された場合は、「療育手帳」を取得、またはその両方を取得することがあります。
《精神障害者保健福祉手帳の等級》
「精神障害者保健福祉手帳」の等級は、日常生活や社会生活をおくる上でどんな難しさがあるかなどを基準に3つに分けられています。
最も障害が重いとされる順に1級、2級、最も軽い場合は3級と認定されます。
発達障害のある方のほとんどが、2級または3級の手帳を取得されています。
「精神障害者保健福祉手帳」は、発達障害だけでなく、うつや不安障害、双極性障害などでも取得することができます。
発達障害の二次障害である場合もございますので、手帳に関する悩みはお気軽にご相談ください。
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障害者手帳取得のメリット・デメリット
《障害者手帳のメリット》
・障害者雇用枠への応募ができるようになる
障害者雇用枠に応募するためには必ず必要となります。
時短の勤務や「合理的配慮」を受けて働くなど、働き方の選択肢が増えます。
もちろん、障害者手帳をもっていても一般雇用枠で働くことも可能です。
・税金や公共施設などの料金割引がある
障害者控除によって各種税金が安くなるなど、経済的な支援を受けることができます。
他にもバスやタクシー、地下鉄の割引や、美術館、映画館での割引などもあります。
《障害者手帳のデメリット》
障害者手帳を持つことでデメリットは特にありません。
しいてあげるならば、精神障害者保健福祉手帳は2年で更新が必要になり、更新の手間がかかる点かと思います。
さいごに
発達障害があるということがわかったからといって、すぐに手帳が必要となるわけではありません。
障害者手帳の取得は、自分の人生(生活や仕事)に必要かどうかで決めて良いと思います。
もちろん、障害者手帳を持っているからといって、障害を必ず開示したり提示しなければならないということはありません。
また、不要になれば返納することも可能です。
手帳のことをはじめ、障害や就職で悩んでおられる方がおられましたら
ディーキャリアに一度ご相談ください。
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