ライフスキルコース【傾聴③】
こんにちは。
ディーキャリアITエキスパート京橋オフィスです。
今回は、前回の「ライフスキルコース【傾聴②】」のお話に引き続き、傾聴力を高めることができるテクニックなどのポイントついてお話したいと思います。
◆ うなずき・あいづち
「聴いています」というメッセージを分かりやすく相手に伝える方法が、「うなずき」と「あいづち」です。
うなずきは、首を縦に振る非言語的な反応です。
あいづちは、「うんうん」「そうですね」などの短い言語的な反応で話を更に進めていく上で、会話のながらにリズムをつける役割・意味があります。
聞き手が何も反応を示さなければ、話し手は「聴いているのかな?」「話に興味(関心)が無いのかな?」と不安になったり、話しにくさを感じて話す意欲を低下させてしまいます。
うなずきやあいづちによって、「聴いています」というメッセージが伝わると、相手は安心して話を続けることができます。
● 話す意欲を高めるあいずち
・肯定的なあいづち(相手の話に同意や賛意を示す)
例:「そうですね」「そう思います」「その通りです」
・中立的なあいづち(相手の話を受け止めたことを示す)
例「なるほど」「そうですか」「はい」「いいえ」
● 話す意欲を低下させるあいづち
・素っ気ないあいづち:「あっ、そう」「ふーん」
・多すぎるあいづち:「はいはいはい」「ふんふんふん」
・ながら聞き
・無反応、無視
◆ 繰り返し・言い換え
繰り返しは、相手が話す言葉の一部を短く、そのままの言葉で返すものです。一言で言うなら、「オウム返し」です。
相手の言葉をそのまま返すことにより、話し手は言いたかったことを誤解されることもなく聴き手に伝わったと実感することができます。話し手は、自分が受け入れられたと感じ、安心して話を続けることができます。また、話し手は自分の言葉を他者の言葉で聴くことで、自分の考えや感情を客観的に再認識できるようになります。
例えば…
「周りがどんどん作業を進めてしまい、着いていけなくて取り残されている感じです。」
という話であれば、
「取り残されている感じですね。」
と、相手の言葉で重要だと思われる言葉・キーワードを短い言葉・文章で返します。
相手の言葉を全て繰り返すと、逆に不自然になりますので注意が必要です。
言い換えとは、相手の話から感じたことや理解したことなどを聴き手の言葉で返すことです。
言い換えは単なる言葉の置き換えだけではなく、話し手の想いや考えを聴き手の言葉で表現して具体化することもあります。相手が漠然と感じていることや曖昧で言葉にすることができない困難な気持ちを捉えて「~と考えていいでしょうか?」などの表現で確認することもあります。
例えば…
「何もしたくないし、どこにも行きたくない」
と話し手が表現した時に、
「それは何もする気にはなれない。という感じですか?」
などと、自然な言葉で返します。
◆ 要約
要約とは、話の要点を聴き手が整理して返すものです。
うなずきやあいづちをしながら、一通り話を聴いた後に「(つまり)~なのですね」と短い言葉で要点を言い返します。
あいづちを打つだけでは、話し手は自分の話をどのように理解してくれたのか不安になる場合もあります。「そうですか」などと、聴きっぱなしで終わらせるのではなく、「言いたいことを思ったように伝えられず、落ち込んでしまったのですね。」など、相手が最も伝えたかったことを確認します。
■ 要約のポイント
・何を一番言いたいのか?と、整理しながら聴く
・話の中によく出てくる言葉やキーワードを注目する
・できる限り短く、簡潔にまとめる
・説明や前置き、「例えば~」などの例示は不要
・論点と関係のない内容は不要
前回と比べ少し難易度が上がっているテクニックになります。発達障害のある方の場合、個々で抱えいる障害特性により、紹介しているテクニックを実行することが難しいケースがあります。
しかし、実際に訓練の一環として他者とコミュニケーションを取りながら、傾聴スキルを身に付けられるよう日々練習をおこなっています。
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