ライフスキルコース【アサーティブコミュニケーション①】
こんにちは。
ディーキャリアITエキスパート京橋オフィスです。
今回は、「アサーティブコミュニケーション」についてご紹介したいと思います。
◆ アサーティブとは?
アサーティブはアサーションとも言いますが、どちらでも意味合いは同じで、「自分だけでなく相手も尊重し、自分の感情や要求を率直・誠実・対等に伝える自己表現の考え方と方法」です。
そもそも、コミュニケーションに対する考え方として重要なのは、自分の性格を社交的に変えたり、苦手な人を好きになるという才能や性格などの問題ではなく、本当に必要なことや伝えたいことを適切に伝えられるという点であり、これは訓練・練習次第で身に付けることができます。
違いを認め、気持ちの良いやりとりを交わすために、「アサーティブ(アサーション)」は自分たちが望む自己表現やコミュニケーション人間関係を作っていくポイントになります。
◆ 自己表現のタイプ
人間関係の持ち方には、他者及び自分を尊重しているか?していないか?という観点で、下記のようにいくつかのタイプに分けることができます。
・攻撃的(アグレッシブ)
→ 自分のことだけを考えて、他者を尊重しない
・非主張的(ノン・アサーティブ)
→ 自分よりも他者を優先し、自分の事を後回しにする
・作為的
→ 自分にも他者にも誠実さが無い、自分も他者も尊重していない
・アサーティブ
→ 自分のことも考えるが、他者にも配慮する。自分も他者も尊重する
自分中心でも他者中心でもない、目の前の問題解決を考えて誠実に対等に振る舞うのがアサーティブな表現であり、必要なのは自己満足ではなく、問題解決の方法に向いている態度であることです。
しかし、実際にはこれらの自己表現の方法は、常に1つだけに当てはまるのではなく、状況によって使い分けていたり、またあえてそのようなコミュニケーションを取る必要がある場合もあります。ただし、人間関係が1つのパターンに終始してしまうと、対等な関係性を築くことが難しくなります。
そのため、まずは自分の陥りやすいパターンに気づき、その行動パターンを踏まえて適切なコミュニケーションの方法を身に付けていくことが重要です。
◆ アサーティブな会話のスタイル
アサーティブは「言いたいことを言う」というコミュニケーションではなく、本当に自分が伝えたい大切なメッセージをシンプル・具体的に分かりやすく伝え、その上で相手との会話でやり取りをしながら、一緒に問題解決をしていくというコミュニケーションのスタイルです。
・アサーティブな伝え方の例
(例:同僚に依頼した書類が、期日を過ぎても提出されず、それを促す場合)
A:「依頼している書類の提出期限が過ぎていて、
それがないと全体のスケジュールに大きな影響が出てしまいます。」
「今、他に頼まれている仕事は何かありますか?」
「その仕事の優先順位はどのくらいですか?」
B:「今は、●●について依頼されていて、それを進めているところです。」
A:「私も途中で確認するべきでしたね。
この書類は今日中に提出が必要なものなので、お忙しいところ申し訳ないけど、
こちらを優先してやっていただけますか?」
この例のように、アサーティブは自己主張のためのスキルではありますが、自分の希望を伝えることや相手の状況を確認する、または自分の責任を認めるなど、話が一方方向ではなくキャッチボールになります。
アサーティブは「言いたいことを言う」コミュニケーションではなく、自分の言いたいことを誤魔化さずに大切にした上で、相手のことを思いやりつつ、相手とやり取りしながら、一緒に問題解決をしていくというコミュニケーションのスタイルになります。
次回は、実際に問題解決をおこなうためのアサーティブな方法や伝え方の工夫など、ディーキャリアに通われている発達障害を抱えている方たちが、どのように訓練をしているのかなどについてお話しをしたいと思います。
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