【ASD】「予定が狂うと爆発しそう!」イライラの正体と、心を楽にするヒント💡
皆様こんにちは。ディーキャリア枚方駅前オフィスです。
仕事をしていて、こんな瞬間に「カッ」となってしまうことはありませんか?
・急に「これお願い」と別の仕事を振られた時
・手順通りに進めていたのに、横やりが入って中断された時
・自分の中で「こうする」と決めていた計画が崩れた時
「どうして思い通りに行かないんだ!」と強い怒りやイライラが湧き上がり、時にはパニックになってしまう。
そして後になって、「なんであんなに怒ってしまったんだろう…」と自己嫌悪に陥る。
実はこの「思い通りに行かないとイライラする」という反応は、わがままや短気な性格のせいではなく、ASD(自閉スペクトラム症)の特性が関係していることが多いのです。
今回は、なぜそのイライラが起こるのかという「脳の仕組み」と、自分を守るための対策について書いていこうと思います。

目次
- 🧠 なぜASDは「想定外」に弱いのか?
- 💥 イライラの正体は「脳のパニック」
- 🛑 爆発を防ぐための「クールダウン術」
- 📝 「想定内」を増やして、心を安定させる
- 🌱 まとめ:イライラは「困っている」というサイン
🧠 なぜASDは「想定外」に弱いのか?
ASDの特性の一つに、「見通しがつかないことへの不安」や「こだわり(マイルール)」の強さがあります。
多くのASDの方は、頭の中に非常に精巧な「予定表(シミュレーション)」を持っています。
「朝一番にメールを返して、次に資料を作って、12時にはお昼を食べて…」
このレールの上を走っている時、脳はとても安心して高い集中力を発揮できます。
しかし、そこに「急な変更」や「予期せぬトラブル」という障害物が現れると、どうなるでしょうか。
他の人にとっては「ちょっと避ければいい障害物」でも、レールの上をしっかり走りたいASDタイプの方にとっては、脱線事故レベルの衝撃に感じられてしまうのです。
「思い通りに行かない」=「安心できる世界が壊された」という強い恐怖が、イライラとして現れているのです。
💥 イライラの正体は「脳のパニック」
急にイライラしてしまう時、あなたの脳内では「情報の交通渋滞」が起きています。
ASDの方は、臨機応変に気持ちを切り替えるスイッチ(脳の機能)が少し重たい傾向があります。
そのため、思い通りに行かないことが起きると…
1. 「予定と違う!」と脳が驚く
2. 「どうすればいいかわからない!」と処理が追いつかなくなる
3. その混乱や不安が、防衛反応として「怒り」の形をとって爆発する
つまり、怒っているように見えても、実は心の中で「困った!助けて!」「予定通りに進ませて!」と悲鳴を上げている状態なのです。
まずは「自分は怒りっぽいダメな人間」ではなく、「急な変化に脳がびっくりしやすいタイプなんだ」と理解してあげることが大切です。
🛑 爆発を防ぐための「クールダウン術」
イライラが湧き上がってきた瞬間、無理に抑え込もうとすると余計に爆発します。
物理的に「刺激」を遮断して、脳を休ませるアクションを取りましょう。
① 「場所」を変える(タイムアウト)
「あ、イライラしてきたな」と思ったら、言葉を発する前にその場を離れましょう。
トイレに行く、倉庫に行くなどして、一人になれる空間へ避難します。「視界」が変わるだけで、脳の興奮は静まりやすくなります。
② 「感覚」を閉じる
耳を塞ぐ、目を閉じる、深呼吸をする。
外部からの情報をシャットアウトして、脳への入力情報を減らします。高ぶった神経を鎮めるのに効果的です。
③ 数を数える
怒りのピークは「最初の6秒」と言われています。
頭の中でゆっくりと数字を数えたり、パソコンのキーボードを拭いたりと、単純作業に意識を向けて6秒やり過ごしましょう。
📝 「想定内」を増やして、心を安定させる
突発的なイライラを減らすためには、事前に「想定外」を「想定内」に変えておく準備も有効です。
・「もしもプラン」を作っておく
完璧な計画を立てる時に、「もし変更があったら、この作業は明日に回そう」という予備のプラン(プランB)も一緒にセットしておきます。
「変更があるかもしれない」と思っておくだけで、衝撃は半分以下になります。
・周囲に「予告」をお願いする
「急に言われると焦ってしまうので、なるべく早めに教えてほしいです」「今集中しているので、緊急でなければチャットに入れておいてください」と伝えておくのも一つの手です。
自分の取扱説明書を周りに伝えて、環境を調整していきましょう。
🌱 まとめ
「思い通りに行かないとイライラする」のは、あなたが仕事に対して真剣で、自分なりの手順やルールを大切にしている証拠でもあります。
ただ、その真面目さが自分を苦しめてしまうのは辛いですよね。
イライラしてしまう自分を責める必要はありません。
「あ、今自分の脳がびっくりしているな」と客観的に気づき、少し休憩する。
そんな「自分を守るスキル」を身につけることで、毎日はもっと穏やかになります。
ディーキャリア枚方駅前オフィスでは、ASD(自閉スペクトラム症)の特性による「感情コントロールの難しさ」や「職場でのコミュニケーション」に悩む方のサポートをおこなっています。
「自分一人ではどう対策していいかわからない」という方は、ぜひお気軽にご相談ください。
あなたの特性を理解し、ストレスなく働くための方法を一緒に見つけましょう。
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