苦手を働くための工夫に変える方法
苦手な作業があるだけで、「働くこと自体が難しい」と感じてしまうことがあります。しかし、苦手という言葉には、手順が分からない、周囲の音で集中が切れる、時間制限があると焦るなど、異なる困りごとが含まれています。場面を分けて工夫を試すと、働きやすい条件を具体化できます。

苦手な場面を一つ選ぶ
最初に、「事務作業が苦手」「人と話すのが苦手」と大きくまとめず、困った場面を一つ選びます。いつ、どこで、何をして、どの段階で止まったかを確認します。例えば、口頭で複数の指示を受けた後、最初の手順を思い出せなかったという形です。
仕事への影響も分けます。開始が遅れる、誤りが増える、質問できず止まる、疲れが強くなるなど、確認できる事実にします。自分への評価ではなく、仕事を進めるうえで何が起きたかを整理します。
条件を一つ変えて試す
次に、手順を短く書く、完成例を見る、質問する時刻を決める、静かな場所を選ぶなど、条件を一つだけ変えます。複数の工夫を同時に始めると、どの方法で変化したか分かりにくくなります。
同じ種類の作業を何度か試し、正確さ、時間、疲れ方、質問の回数を比べます。一度うまくいかなかっただけで結論を出さず、複数の場面に共通する傾向を探します。工夫しても難しい部分があれば、どの支援や配慮を相談したいかを考えます。
相談できる言葉へ変える
職場へ伝えるときは、「苦手です」だけでなく、「口頭指示が三つ続くと抜けやすいため、要点をメモで確認したい」のように、場面、影響、希望する方法を組み合わせます。自分で試した工夫も添えると、仕事を進めるための相談として共有しやすくなります。
ディーキャリア平井オフィスでは、スタッフを職場の上司等に見立てた模擬職場で、指示・期限の確認、質問、進捗・結果報告を練習します。模擬業務などで確認した強み、苦手な場面、自分で行う対処、働きやすい環境、相談したい配慮は、ナビゲーションブックへ整理できます。
苦手があるかどうかだけで働き方を決めず、どの条件なら取り組めるかを確かめることが、仕事選びや職場との調整に役立ちます。


