発達障害と二次障害(不安症)

皆さん、こんにちは。DC千種オフィスの生活支援員です。心理士もしてます🙋

今回のブログ記事は10分程お時間いただけますか？

本日は発達障害の二次障害でも見られる“不安症”についてお話をしようと思います！

皆さんは日々の生活でどれくらい不安な事がありますでしょうか？

・将来のこと

・人前で話すこと

・お金のこと

・健康のこと

・家族のこと

・安全のこと

・世の中のこと

・人間関係のこと

・仕事のこと

・その他…

挙げていったらキリがない程、不安の種は尽きないものです🤔

余談ですが中の人は夏休みの帰省中にトラブルに巻き込まれないだろうか……と薄っすら不安を感じてます😮

時に発達障害特性によって適切な立ち振る舞いや要求水準を満たすパフォーマンスができなかった場合。そのような“失敗体験”が積み重なると“次は何が起きるのか？”といった考えが浮かびやすくなってしまいます。

他にも“たまたま”特定の場所や対象との間でネガティブな気持ちになるできごとが発生すると“次もネガティブな事になる！”と思う・感じやすくなります。

その結果！

“次は何が起きるのか？” “また○○になったらどうしよう” “△△だから失敗するに違いない” “◆◆が怖い”などの信念が形成されていき、社会参加に支障をきたしたり、日常生活が阻害されたりし始めることで困りが拡大していきます。

特に適切な”将来の展望(見通し)”や“正しい推測”が発達障害の特性上困難だと誤った見通しや、見通せない事による偏った信念や行動、そしてネガティブな感情が増加してしまいます……🤔

このような状態は『不安症(不安障害)』とWHOが刊行しているICD-10や米国精神医学会のDSM-5において定義されています。

また不安症はその状態像によっていくつか分類が分けられます。以下にいくつか挙げさせていただきます。

①社交不安症……人前に関する活動に対して強い緊張や不安が伴う。スピーチや発表だけでなく、人前での食事や会話などに対して過剰な我慢や避けようとする。

②分離不安症……親などの親密な対象である保護者と離れるのに苦痛を感じる。

③全般不安症……あれもこれも不安に感じてしまう。不安だけでなくA落ち着きのなさ、緊張感、過敏。B疲労感C集中困難/頭が真っ白になるD苛立たしさE筋肉の緊張F睡眠障害などのいずれかを伴うことがある。

④パニック症……きっかけなく突然のパニック発作を繰り返す。また“またパニック発作を起こすのでは？”という不安からパニックが起きそうな場所や起きたら困る場所を避ける“予期不安”が伴う場合がある。

⑤広場恐怖症……閉所、人混み、電車、美容院、映画館、MRI、行列、広い場所などを怖がる

⑥限局性恐怖症…高所や蜘蛛など、特定の対象に強い恐怖心がある。生物、自然環境(高所、雷、水)、血液・注射・負傷、状況(エレベーター、閉所など)等に対して過剰な我慢や回避をする

⑦選択的緘黙……学校、家庭、その他、特定の場所に居る時のみ話せなくなる

さらにこの中でパニック発作を伴うことがあるのは①,②,④,⑤,⑥になります。

不安に伴うというパニック発作とは何でしょうか？

これは強い恐怖感・不安感が急激に(数分間で)生じ、しばらくして軽快する症状です。

パニック発作の症状には

①息苦しさや息切れ

②喉が詰まったような窒息感

③心臓の症状(動悸、心悸亢進、頻脈)

④腹部の症状(痛みや不快感)

⑤胸部の症状(嘔気や不快感)

⑥発汗

⑦身震いや振戦

⑧めまいやふらつき、気が遠くなる感じ

⑨ぞっとするような寒気や火照ったような熱感

⑩感覚の麻痺やうずくような異常感覚

⑪現実感消失や離人感

⑫抑えが利かなくなりそうな恐怖や、どうにかなってしまいそうな恐怖

⑬死への恐怖

があります！

注意点

✓パニック発作と見なすには上記13種の内、4種以上が発生している必要があります

✓数時間続くようならパニック発作とは異なります

✓上記のパニック症状が出たらいきなりパニック発作と決めつけず、必ず内科や循環器科等に受診してください！！(万が一心疾患等だった場合、命に関わりますので！)

このような不安症は程度が軽い場合もあれば、日常生活や社会生活に深刻な支障を与える場合などさまざまな場合があります。

深刻な例(一部)

・通勤時に電車に乗れない

・人混みを迂回するので通勤に倍以上時間が掛かる

・会議の発表が苦痛でできない

・不安に考えが支配され過ぎて、業務に集中できない

などなど

このような事でお困りの方は、まずは医療機関への受診を最優先でおこなうことを推奨します。

必要に応じて、不安を和らげるお薬を頂く等の医療的ケアによって改善していけることがあります。

一方で服薬だけでも改善しない場合もありますので、同じく医療機関に在籍する臨床心理士・公認心理師と“認知行動療法”に取り組むことをおススメします！

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“認知行動療法”がどうして不安症に効果的なのか？その理由はまた別の機会にお話しさせていただきます！

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もしも以下のようなことでお悩みでしたら……

✓どんな医療機関に行ったらいいか分からない

✓医療機関に行って症状は改善したけどどうやって就職したり安定して働いたりするか分からない

✓他の二次障害に陥らない様にするための方法も知りたい

✓その他……

などもございましたら私どもディーキャリア千種オフィスにお気軽にご連絡ください！

福祉業界での経験豊富なスタッフや心理師資格を持った職員も在籍しておりますので、皆さまのお困りごとに最大限のサポートを提供させていただきます！！

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