陸上競技|自分のペースで続ける
陸上競技と聞くと、100m走やマラソンなど「走る競技」を思い浮かべる方が多いかもしれません。しかし、陸上競技には短距離・中長距離・ハードル・跳躍・投てきなど、さまざまな種目があります。
同じ陸上競技でも、必要となる力や得意なことはそれぞれ違います。また、記録を伸ばすためには、ただ頑張り続けるだけではなく、自分の状態を知り、練習と休養を積み重ねることも大切です。
今回は陸上競技を通して、「自分の得意を知ること」「自分に合ったペースで続けること」について考えてみたいと思います。

陸上競技にはさまざまな種目がある
陸上競技には、「走る」「跳ぶ」「投げる」など、さまざまな種目があります。
例えば、100mや200mなどの短距離では、短い時間で大きな力を発揮することが求められます。一方、中長距離では、自分の状態を確認しながら一定のペースを維持することが重要になります。
さらに、走高跳や走幅跳などの跳躍種目、砲丸投ややり投などの投てき種目もあります。それぞれ必要となる技術や身体の使い方は異なります。
また、複数の「走る・跳ぶ・投げる」種目に取り組む混成競技もあります。陸上競技の種目やルールについては、日本陸上競技連盟(JAAF)の「陸上競技ガイド」でも確認できます。 日本アートアカデミー
このように、同じ陸上競技でも「どのような場面で力を発揮できるのか」は人によって違います。
陸上競技から考える「得意」の違い
100mを速く走れる人が、必ずしも長距離も得意とは限りません。反対に、瞬発的に速く走ることは苦手でも、一定のペースを保ちながら長く走ることが得意な人もいます。
これは、仕事や日常生活にも似ています。
例えば、人と話しながら臨機応変に対応することが得意な人もいれば、一つの作業に集中してコツコツ取り組むことが得意な人もいます。
また、短時間で集中して取り組む方が力を発揮しやすい人もいれば、時間をかけて丁寧に取り組む方が得意な人もいます。
そのため、誰かと比べて「できる・できない」だけで判断するのではなく、「自分はどのような場面なら力を発揮しやすいのか」を知ることが大切です。
自分に合ったペースを知る
陸上競技、とくに中長距離では、最初から速いペースで走り過ぎると、後半まで同じペースを維持することが難しくなる場合があります。
そこで大切になるのが、自分がどのくらいのペースなら続けられるのかを知ることです。
これは仕事や訓練にも共通しています。
最初から「全部頑張らなければ」と力を入れ過ぎると、知らないうちに疲労が蓄積することがあります。そのため、自分が集中しやすい時間や疲れやすい場面、休憩を取った方がよいタイミングなどを知っておくことも大切です。
自分のペースを知ることは、頑張らないという意味ではありません。むしろ、長く続けるために自分に合った方法を考えることにつながります。

記録は人と比べるためだけではない
陸上競技では、タイムや距離などが数字として記録されます。
記録というと、順位や他の選手との比較をイメージしやすいかもしれません。しかし、過去の自分と比べて変化を確認するためにも記録は役立ちます。
例えば、「以前より少し長く走れた」「同じ距離でも疲れにくくなった」「少しだけタイムが縮まった」といった変化も、一つの成長です。
仕事や訓練でも同じです。
以前は相談できなかった場面で声をかけられた、決めた時間に通所できる日が増えた、疲れを感じたときに休憩を取れるようになったなど、小さな変化が見つかることがあります。
できなかったことだけを見るのではなく、「以前と比べて何が変わったのか」を振り返ることで、自分の成長にも気づきやすくなります。
陸上競技も毎日の積み重ね
陸上競技では、一度練習しただけで大きく記録が伸びるとは限りません。
練習と休養を繰り返しながら、少しずつ身体をつくり、技術を身につけていきます。また、毎回同じ調子で取り組めるわけでもありません。
調子が良い日もあれば、思うように身体が動かない日もあります。
そのため、一日だけの結果で判断するのではなく、ある程度の期間を通して変化を見ることも大切です。
就職に向けた訓練でも、うまくいかなかった日があるからといって、それまでの取り組みがなくなるわけではありません。
「なぜ難しかったのか」「次はどうすれば取り組みやすいのか」と振り返ることで、その経験を次の行動につなげることができます。
休むことも大切な準備
頑張ることと同じくらい、休むことも大切です。
陸上競技でも、練習を続け過ぎれば疲労が蓄積し、十分な力を発揮しにくくなることがあります。そのため、練習だけではなく、睡眠や休養を含めて自分の状態を整えることが重要です。
仕事でも同じように、疲労のサインに早めに気づき、必要に応じて休憩を取ることは、安定して働き続けるための工夫の一つです。
また、疲れてから対処するだけではなく、「どのようなときに疲れやすいのか」「何をすると回復しやすいのか」を振り返っておくことも役立ちます。
休むことを「何もしていない時間」と考えるのではなく、次に動くために状態を整える時間として考えてみるのもよいかもしれません。
陸上競技から考える目標の立て方
大きな目標だけを見ていると、「まだできていないこと」が目につきやすくなる場合があります。
そこで、目標を小さく分けて考える方法があります。
例えば、「毎日走る」という目標ではなく、「今週は2回走ってみる」「まず10分歩いてみる」と設定すると、最初の一歩を踏み出しやすくなります。
就職を目指す場合も同じです。
「就職する」という大きな目標に向かって、「生活リズムを整える」「安定して通所する」「自分の得意・苦手を整理する」「必要なときに相談する」など、段階を分けて取り組むことができます。
さらに、小さな目標を一つずつ振り返ることで、「できるようになったこと」も確認しやすくなります。

ディーキャリアびわこ第一オフィスで大切にしていること
陸上競技にさまざまな種目があるように、人にもそれぞれ得意なことや苦手なことがあります。
ディーキャリアびわこ第一オフィスでは、自分自身の特徴を理解し、自分に合った働き方を考えながら、就職後も働き続けることを見据えた支援をおこなっています。 発達障害のある方の「働く」をサポートする就労移行支援事業所 ディーキャリア
誰かと同じペースで進む必要はありません。
「できるようになったこと」「難しかったこと」「どんな工夫があれば取り組みやすいのか」を整理しながら、自分に合った方法を見つけていくことが大切です。
また、働くことや就職について「何から始めればよいのか分からない」「自分に合った働き方を考えたい」といった場合には、見学や相談から始めることもできます。びわこ第一オフィスでは、見学・面談・体験を受け付けています。 発達障害のある方の「働く」をサポートする就労移行支援事業所 ディーキャリア
まとめ|陸上競技から学ぶ自分のペース
陸上競技では、種目によって必要な力が異なり、一人ひとり得意なことも違います。
また、記録を伸ばすためには、練習だけではなく、振り返りや休養、自分に合ったペースを知ることも大切です。
仕事や就職に向けた準備でも、他の人と比べるだけではなく、自分自身の変化に目を向けることが大切ではないでしょうか。
できなかったことだけではなく、小さくても「できるようになったこと」を確認しながら、自分に合ったペースで一歩ずつ進んでいきましょう。
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