発達障害とアサーティブコミュニケーションの関係性について
こんにちは!ディーキャリア秋田オフィスです!
発達障害のある方にとって、日常生活や職場でのコミュニケーションは大きな課題となりやすいものです。
自分の気持ちを表現しすぎて相手を困惑させてしまったり、逆に言いたいことを我慢してストレスを抱え込んでしまったりすることも少なくありません。

そこで注目したいのが「アサーティブコミュニケーション」です。
これは、自分も相手も大切にしながら意見を伝える方法であり、発達障害のある方にとって日々のコミュニケーションをスムーズにするヒントになります。
アサーティブコミュニケーションとは?
アサーティブコミュニケーションは、自己主張(アサーション)の一種です。
攻撃的でもなく、受け身的でもなく、バランスの取れた伝え方を目指します。
・攻撃的な伝え方:「どうしてそんなことも分からないの?」
・受け身的な伝え方:「本当は嫌だけど、言えないから我慢する」
・アサーティブな伝え方:「私はこう考えていますが、あなたの意見も聞かせてください」
このように、自分の気持ちを素直に伝えつつ、相手の立場や感情も尊重するのがポイントです。
発達障害とコミュニケーションの難しさ
発達障害のある方は、以下のような特徴からコミュニケーションに苦労することがあります。
・相手の気持ちや表情を読み取りにくい
・思ったことをそのまま言ってしまい、意図せず相手を傷つける
・自分の要望を伝えるのが苦手で、ストレスをためやすい
・急な対応や複雑な会話で混乱しやすい
こうした特徴は「性格の問題」ではなく「特性」なので、本人も相手も理解したうえで工夫することが大切です。
アサーティブコミュニケーションが役立つ理由
アサーティブコミュニケーションを意識すると、発達障害のある方が抱える課題を和らげることができます。
1.感情のコントロールが苦手 → 自分の感情を整理できるようになる
「私は〇〇と感じている」「私は〇〇をしてほしい」と言語化することで、感情をため込まずに表現できます。
2.ストレートすぎる表現で誤解を招く → 誤解を減らせるようになる
相手を責めるのではなく、自分の立場を説明する形で話すため、衝突を避けやすくなります。
3.人間関係の構築の苦手さ → 対等な関係を築ける
相手に合わせすぎず、自分の意見も大切にすることで、無理のない人間関係が築けるようになります。

実践の工夫
アサーティブコミュニケーションを取り入れるときは、次の工夫が役立ちます。
・「I(アイ)メッセージ」を使う
上記の1でも記述しましたが、自分の感情を整理し、言語化することで、感情をため込まずに相手に伝えることができます。
例:「あなたが遅れると困る」ではなく「私は時間通りに始めたいので、遅れると困ると感じます」と伝える。
・相手の意見をリピートして確認する
「つまり、〇〇ということですね?」と復唱することで誤解を防げます。
・短くシンプルに伝える
長い説明よりも、簡潔に「要望・理由・お願い」の順で話すと理解されやすいです。

まとめ
発達障害のある方にとって、コミュニケーションは大きな挑戦ですが、アサーティブコミュニケーションを身につけることで「自分も相手も大切にする」やり取りができるようになります。これは、家庭や学校、職場などあらゆる場面で活かせるスキルです。
無理に完璧を目指す必要はありません。少しずつ、「自分の気持ちを素直に、でも相手も尊重して」伝える練習をしていくことが、より安心できる人間関係につながります。
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ここまでお読みいただきありがとうございました!
ディーキャリア秋田オフィスではアサーティブコミュニケーションを訓練内容の一つとしてお伝えしています。
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