6月病と発達障害の関係性とは? ~「なんとなくしんどい」その背後にあるもの~
こんにちは!ディーキャリア秋田オフィスです!
今回は、毎年この時期によく話題になる「6月病」と「発達障害」の関係について、少し掘り下げてみたいと思います。
そもそも6月病って何?
4月に新生活が始まり、ゴールデンウィークが終わった5月~6月ごろにかけて、急に気分が落ち込んだり、体がだるくなったり、「なんとなく会社や学校に行きたくない…」と感じたりする現象を「6月病」と呼びます。医学的な正式名称ではありませんが、多くの人が経験する心身の不調です。

主な症状としては:
無気力・やる気が出ない
疲れやすい・眠れない
集中力が続かない
漠然とした不安感
などがあります。
発達障害とは?
発達障害とは、脳の働き方に特徴があるために、日常生活や人間関係で困難を感じやすい状態のこと。主に以下の3つに分類されます。
ASD(自閉スペクトラム症):対人関係やコミュニケーションが苦手
ADHD(注意欠如・多動症):注意がそれやすく、衝動的に行動してしまう
SLD(限局性学習障害):特定の学習に困難がある
それぞれ特性は異なりますが、「環境の変化」や「人間関係の調整」に弱さを感じやすいという共通点があります。
6月病と発達障害の “見えないつながり”
6月病は誰にでも起こり得るものですが、発達障害のある方は特に強く影響を受けやすいと言われています。なぜでしょうか?
1.「変化」に対するストレスに弱い
新年度は環境の変化が多い時期。発達障害の方は「予定外」や「慣れないこと」に強いストレスを感じやすいため、4月からの蓄積疲労が6月に一気に出てしまうことがあります。
2.「周囲に合わせる努力」による疲弊
特性上、他人のペースに合わせることや、暗黙のルールに従うことに苦手意識がある方が多いです。その分、無理して頑張りすぎてしまい、心身ともに疲れ果ててしまうことも。
3.感覚過敏や過集中による消耗
たとえばADHDのある人は、気を張って頑張り続けてしまった結果、6月ごろにバーンアウトしてしまうことも。一見「元気そう」に見えても、実は限界ギリギリだった…というケースも少なくありません。

「疲れ」は悪いことではない
6月病も、発達障害も、「サボっているわけじゃない」「怠けているんじゃない」ことが重要なポイントです。脳や心が疲れているサインを、自分自身で無視しないことが大切。
対策・セルフケアのヒント
スケジュールに “余白” を作る → 予定が無い日を作る
完璧を目指さず「まあいっか」で流す → 6、7割で切り上げる
苦手なことは、できる人に頼る勇気を持つ → 苦手なことを書き出して説明できるようにする
感情や体調を日記やアプリで記録する → 記録することで変化が可視化できる
「疲れた」と感じたら、ちゃんと休む → 疲れを溜め込み過ぎる前にリフレッシュする

また、心の不調が続く場合は、専門家に相談することをためらわないでください。
最後に:6月病は “気持ちの弱さ” ではありません
6月病は、多くの人にとって「一過性の心身の疲れ」です。そして、発達障害のある方にとっては、「社会のペースに合わせること」のしんどさが、より強く現れる時期でもあります。
自分を責めるよりも、自分を知って、無理せずケアしていくことが何より大切です。
どうか、心と体にやさしい6月をお過ごしください。

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本ブログは就職された卒業生からの寄稿となります。
発達障害のある方、その傾向のある方、またそれ以外の方ももちろん、少しでも悩みを抱えている方のお役に立てましたら幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました!
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