梅雨と発達障害の関係性:気候が心と体に与える影響
こんにちは!ディーキャリア秋田オフィスです!
今回は、梅雨の時期に感じやすい不調と、発達障害との関係について考えてみたいと思います。
日本の6月前後に訪れる「梅雨」は、ただでさえ誰にとっても過ごしにくい季節ですが、発達障害のある方々にとっては、さらに負担が大きくなる場合があります。

梅雨がもたらす心と体への影響
梅雨の時期は、気圧の変動・湿度の上昇・日照時間の減少など、心身に影響を及ぼすさまざまな環境変化があります。これにより、以下のような不調を感じる人が多くなります。
・頭痛やめまい
・睡眠の質の低下
・イライラや気分の落ち込み
・疲れやすさやだるさ
これらは「気象病」や「天気痛」とも呼ばれ、特に自律神経が敏感な人に起こりやすいとされています。

発達障害のある人が梅雨に感じやすい困難
発達障害のある方には、自閉スペクトラム症(ASD)や注意欠如・多動症(ADHD)、限局性学習障害(SLD)などがあります。これらの特性をもつ方々は、感覚の過敏さやストレスへの耐性の低さ、生活リズムの乱れやすさなど、梅雨の気候変化に対してより繊細に反応しやすい傾向があります。
感覚過敏と湿気・音
ASDのある方に多い「感覚過敏」は、湿度によるべたつき、雨の音、じめじめした空気の重さなどに強い不快感を抱くことがあります。これにより、外出や通勤・通学が一層困難になることがあります。
睡眠リズムと気圧の影響
ADHD傾向のある人は、もともと睡眠リズムの乱れやすさが指摘されていますが、梅雨時の気圧の変化や日照不足によって、体内時計がさらに乱れ、朝起きづらくなる、眠りが浅くなるといった悩みを抱えやすくなります。
気分の落ち込みや不安の悪化
梅雨の曇りがちな天気は、セロトニン(幸せホルモン)の分泌量を減らすといわれており、うつ的な気分の悪化や、もともと不安が強い方にとってはその症状が増幅する原因になることもあります。
梅雨を乗り切るための工夫
では、発達障害のある方が梅雨を快適に過ごすためには、どのような工夫ができるでしょうか?
1.光を意識的に取り入れる
日照が少なくなる梅雨時は、意識的に室内照明を明るくしたり、光目覚まし時計を使うのも効果的です。

2.感覚刺激を減らす工夫
湿気対策には除湿器や速乾素材の衣類、雨音が気になる人にはノイズキャンセリングイヤホンが助けになることがあります。
3.天気に合わせた柔軟なスケジュール管理
気圧の変動により体調が変わりやすい時期は、無理をせず、予定に余白を持たせたり、調子の悪い日は休める環境づくりが重要です。
4.専門家のサポートを活用
特に気分の落ち込みが続くようであれば、心療内科やカウンセリングを活用するのも大切です。薬物治療や認知行動療法などが助けになる場合もあります。
まとめ
梅雨は誰にとってもストレスのかかる季節ですが、発達障害のある方にとってはその影響がより強く出やすい時期です。自分の体と心の声に耳を傾け、無理をせず、少しでも快適に過ごせる方法を見つけていくことが大切です。
つらいときは「自分のせい」と責めるのではなく、「環境のせいかもしれない」と捉え直すだけでも、心が少し軽くなるかもしれません。どうか、自分を大切にしてくださいね。

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本ブログは発達障害のある、就職された卒業生からの寄稿となります。
発達障害のある方、その傾向のある方、またそれ以外の方ももちろん、少しでも悩みを抱えている方のお役に立てましたら幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました!
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