2024年12月23日

知能検査WAIS（ウェイス）とは？

こんにちは！ディーキャリア秋田オフィスです。

今年も残り僅かとなってきましたね。皆さんは新年に向けての大掃除始めていますか？

筆者のわたしは先日、大掃除を済ませました。

その大掃除中に、ある物を見つけました。

見てみると、わたしのWAIS（ウェイス）の検査結果でした。

そんなWAISについて今回は紹介していこうと思います。

WAISの概要

WAIS（ウェクスラー成人知能検査）は、成人の知能を測定するために広く使われている心理学的なテストです。この検査は、知能を一つのスコアとして評価するのではなく、いくつかの異なる能力に分けて評価します。発達障害がある方にとって、この検査がどう役立つか、またどのように理解すればよいかを簡単に説明します。

WAISの目的

WAISの主な目的は、あなたの知的な能力をより詳しく理解することです。特に、発達障害がある場合、一般的な学力や知能テストではうまく評価できない部分があるかもしれません。WAISは、以下の4つの大きな領域に分けてあなたの能力を評価します。

１．言語理解（VCI）
言葉を使った理解力や知識を測定します。言葉の意味を理解する能力や、言葉で考えを伝える力に関するテストです。

２．知覚推理（PRI）
視覚的な情報を処理したり、空間的な問題を解決する能力を測定します。これには、図形のパズルや視覚的なパターンを理解する能力が含まれます。

３．ワーキングメモリ（WMI）
短期的な記憶力や、目の前の情報を一時的に保持して作業する能力を測定します。例えば、聞いた数字を逆に言うというようなテストが含まれます。

４．処理速度（PSI）
情報をどれだけ速く処理できるかを測定します。速さや正確さが求められる課題が含まれます。

これらの結果は、個別に評価され、最終的な知能指数（IQ）としてまとめられます。

発達障害とWAIS

発達障害がある方にとって、WAISのような知能検査はとても有用です。発達障害とは、例えば自閉症スペクトラム障害（ASD）、注意欠如多動性障害（ADHD）、限局性学習障害（SLD）など、神経発達に関わる状態を指します。これらの状態を持つ人々は、社会的なスキルや学習方法において特別な支援を必要とすることがありますが、知能に関しては必ずしも低いわけではありません。

WAISのテストを受けることで、自分の強みや苦手な部分が具体的にわかり、どのような支援が必要かが明確になります。たとえば、言語理解が得意であれば、コミュニケーションや学習に関して特に工夫が必要ないかもしれません。しかし、処理速度やワーキングメモリに苦手がある場合は、仕事や学習で工夫が必要になるかもしれません。このように、WAISの結果は個々の特性に応じたサポートを考える上で非常に役立ちます。

WAISの結果の見方

WAISの結果で最も重要なのは、知能を一つのスコアで評価するのではなく、あなたの個別の強みや弱点を理解することです。IQスコアは、あくまで全体的な目安に過ぎません。例えば、ある領域で特に高いスコアを取った場合、それがあなたの得意な分野であることを示しています。同様に、他の領域で低いスコアを取った場合、その部分に関して特別なサポートが必要であることがわかります。

WAISの結果が必ずしも完璧な知能を反映するわけではないことを理解することが大切です。例えば、発達障害によって特定の課題に苦手を持っている場合、その部分が影響してスコアが低くなることもあります。しかし、そのことがあなたの可能性を制限するわけではありません。