寝ても寝ても眠い…それ、“春うつ”かもしれません。
春になると、世の中は「新しいスタート！」と前向きムードに包まれますよね。
でも一方で、こんな声もよく聞きます。
「寝ても寝ても眠い…」
「やらなきゃと思っても動けない」
「周りは元気なのに、自分だけついていけない気がする」
もしあなたが ADHDやASDなどの特性 をお持ちで、春になると体や心の調子がいまひとつ…と感じているなら、
それは「春特有の不調」や「季節性の鬱症状（春うつ）」かもしれません。
■ なぜ春にしんどくなるの？――特性と春の相性
春は、環境の変化が一気に押し寄せる季節です。
特に、発達特性のある方にとっては、次のような要因が重なって、疲れやすくなる傾向があります。
ADHD傾向のある方の場合：
- 生活リズムが乱れやすい → 睡眠の質が下がり、「寝ても寝ても眠い」状態に
- 新しい環境でマルチタスクが増える → 注意力・集中力が分散し、過緊張になりやすい
ASD傾向のある方の場合：
- 環境の変化に敏感 → 新しい人間関係や騒がしい環境に過度に疲れてしまう
- 日常のルーティンが崩れることがストレスに → 情報の処理が追いつかず、脳がオーバーヒート状態に
そしてこれらのストレスが積み重なると、脳や体が「回復のために眠ろう」とする結果、長時間寝ても疲れが抜けない状態になるのです。
■ こんな症状があったら要注意
- 朝、なかなか起きられない／予定に間に合わない
- いつもよりも忘れ物・ミスが多くなる
- 食欲が乱れる（過食または拒食）
- 何をするのも億劫で、好きだったことにも興味が持てない
- 「自分だけダメなんじゃないか」と感じる
これらの状態が2週間以上続いている場合は、一度専門機関への相談も検討してみてください。
■ 対処法：「やる気」より「整える」がカギ
春の不調は、“努力不足”でも“甘え”でもありません。
脳が疲れているサインだと受け止め、少しずつ「整える」ことを意識してみましょう。
🌞 朝日を浴びる
→ 自律神経が整いやすくなり、脳が「朝だ」と認識します。
注目：この朝日を浴びるっていう行動は、以前、私が周知活動で訪問した、お医者様も推奨されてました。私も、実際に、部屋のカーテンを少しだけ開けておいた結果、朝日が部屋に入ってきて、体が目覚めるという感覚を受けましたよ(^^)
🛏 睡眠を見直す
→ 寝る直前のスマホを控える、同じ時間に起きる・寝るリズムを作る。
🍽 食事を意識する
→ 脳を支える栄養（タンパク質、ビタミンB群、鉄分など）を意識的にとる。
🚶♀️ 体をゆるやかに動かす
→ ウォーキング、ストレッチ、軽いラジオ体操でもOK。
🧠「できない日」もあっていい
→ 気分の波があるのは自然なこと。「休む」も大事な選択肢。
■ 周囲と比べなくていい。あなたのペースで。
春は“変化”が多すぎて、知らず知らずのうちに心も体も疲れてしまいます。
特性がある方にとっては特に、「なんで自分だけうまくいかないんだろう」と落ち込みやすくなる時期です。
でも、それはあなたがダメだからじゃなくて、環境にとても敏感に反応しているだけ。
だからこそ、自分のしんどさに気づいてあげることが、とても大切なんです。
■ 最後に
「寝ても寝ても眠い」そんな自分に焦ったり責めたくなったりする日もあるかもしれません。
でも春のしんどさは、“一時的なもの”であることが多いです。
ゆっくりで大丈夫。
周りと比べず、「自分を取り戻す春」にしていきましょう！！
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