2025年07月18日

パートナーとの「共感がない」と感じたら――カサンドラ症候群かもしれません

「パートナーと気持ちが通じない…」と感じていませんか？

「パートナー　共感がない」「気持ちが伝わらない」「夫婦　会話がかみ合わない」
こんな言葉で検索して、この記事にたどり着いた方も多いかもしれません。

パートナーとの日常会話で、「なんでわかってくれないんだろう」「話が一方通行でしんどい」「自分ばかり我慢している」と感じていませんか？
そのつらさは、決してあなただけのものではありません。
近年、「カサンドラ症候群」という言葉が注目されています。これは、パートナーとのコミュニケーションにズレを感じ、「共感がない」と苦しむ方が多い現実をあらわす言葉です。

カサンドラ症候群とは？パートナーとの“共感のズレ”が生む孤独

カサンドラ症候群とは、パートナーとのコミュニケーションで「共感が得られない」「気持ちが伝わらない」と感じ続けることで、ストレスや孤独感、不安が強まる状態を指します。
とくに、発達障害（ASD/自閉スペクトラム症）傾向のあるパートナーと暮らす方に多いと言われていますが、診断がなくても、日々の会話やすれ違いから「自分だけが苦しんでいる」と感じてしまう方は少なくありません。

たとえば――

話をしても、すぐに「で、どうしたいの？」と返される
気持ちを伝えても、「気にしすぎ」「考えすぎだよ」と一蹴されてしまう
共感してほしいのに無反応だったり、すぐ話題を変えられてしまう
家事や予定の分担について相談しても、全然伝わらない
一緒にいるのに「ひとりぼっち」のように感じてしまう

こうした経験は、誰にでも起こり得るものです。でも、積み重なると心がすり減り、「自分が悪いのかも…」と自責の思いにかられてしまうこともあります。

実際のご相談例

当事業所にも、「パートナーと気持ちが通じない」「毎日の会話がしんどい」というご相談が多く寄せられます。

たとえば――
「LINEでちょっとした気持ちを伝えても、既読スルーか事務的な返事ばかり。自分の話にはほとんどリアクションがなく、寂しさを感じる。でも、相手に悪気がないことは分かるから、なかなか責めることもできなくて…。」

最初は「自分が我慢すればうまくいく」と思っていた方も、だんだんと心が疲れてしまい、誰にも相談できずに悩んでいたそうです。
「ここに相談して、同じ悩みの人がいることを知ってホッとした」という声もたくさん届いています。

カサンドラ症候群は「性格」の問題じゃない

カサンドラ症候群は、あなたやパートナーの“性格”や“努力不足”で起きているわけではありません。
コミュニケーションの“感じ方”や“捉え方”の違い、特性の違いが背景にあることも多いのです。

それでも、「自分が悪いのかも」「私がもっと頑張れば…」と自分を責めてしまう方が多くいます。
まずは、「同じ悩みを抱えている人がたくさんいる」「あなただけが特別ではない」と知ってください。

つらいときのセルフケアと、相談することの大切さ

つい我慢してしまったり、一人で抱え込んでしまう方も多いですが、
“相談すること”は決して弱さではありません。
もし「パートナーに共感してもらえない」「このままじゃつらい」と感じているなら、
ぜひ、気持ちを話してみることから始めてみませんか？

【セルフケアのヒント】

「つらい」「しんどい」と感じている自分を否定しない
信頼できる友人や支援者に話してみる
好きなことや自分のための時間を大切にする
無理にパートナーを変えようとせず、自分の感情を整理する

よくあるご質問

Q：パートナーが診断を受けていなくても相談できますか？
A：もちろんです。発達障害の診断がなくても、「共感がない」「気持ちが伝わらない」と感じているなら、遠慮なくご相談ください。

Q：どんなことを相談していいのか分かりません…
A：日々のモヤモヤや小さな悩みからでも大丈夫です。「こんなことで相談してもいいのかな？」と思わず、気軽にお話しください。

相談できる場所がここにあります

私たちの就労支援事業所では、ご本人はもちろん、パートナーやご家族の方からのご相談も受け付けています。
ご相談はLINEやWEBフォームから、お名前など必要な情報をご記入の上で送信してください。
「どこに相談したらいいか分からない」「まずは話を聞いてほしい」そんな気持ちにも、丁寧にお応えします。